こんにちは。セイブンです!
お元気でお過ごしでしたか?
今回も、楽しんでもらえる様なメルマガ、喜んでもらえる様なメルマガをお届けしたい....。
そう、心から思っています。
でも今回はネ、タイトルを工夫したんですよ。
と言うのも、実はネ.....
と、今回の記事は、ここから始めたいと思います。
ビートルズの音楽に目覚めた僕が、家の都合で、イギリスで生活する事に...。
そして、そのイギリス生活を通して、僕は、あるロック・バンドを知り、大きな影響を受けました。
バンドの名前は、Sex Pistols。
エッ?何?セッ...キャー、エッチ!やらしい!セイブンさんて、そういう人だったのネ!もう、メルマガも読まないワ!イヤよ!
待ってくれ!お願いだ(笑)!違う!
それは誤解だ!6階だ!7階だ!
8階、電化製品のフロアはこちらです。本日も当デパートにお越し頂き、誠にありがとうございます...違う(笑)!
ちょっと待ってよ!違う!違うんだよ!違うんだって、本当に....。
これは、ロック・バンドの名前なんです。別に「エッチ」じゃないんですよ。
でも、そのバンド名でもわかる通り、確かにセンセーショナルなバンドでした。
その名前のおかげで、こんな事もあったのを思い出します....。
高校生活初日の出来事でした。
2年位して、イギリス生活を終えて日本に戻って来た僕は、中学に編入し、じきに卒業し、今度は高校に入学したんです。
その高校での、初日の事です。
新入生で教室に入って、僕は学校側が決めた自分の席を確かめ、その席を見つけて、座りました。
そしたら、僕の隣りの席にかわいい女の子が座っていて、素敵な笑顔で僕の事を見ているんです。
アッコちゃんという人でした。
彼女とおしゃべりしていると、そのクラスの受け持ちの担任が入って来て言いました。
「それじゃアみんな、ひとりひとり、自己紹介して下さい」
僕の順番が来る前に、そのアッコちゃんが僕に尋ねました。
自己紹介、どんな事言うの?
訊かれて改めて考えるまでもなく、僕の心はもう決まっていました。
僕の大好きなロック・バンドの名前を、みんなに教えるんだ!
ロックバンド?何ていう名前?
Sex Pistolsっていうんだよ!
するとアッコちゃんが、少しも変わらない、さわやかな素敵な笑顔で、僕に言うんです。
そんな名前、言わない方がいいわヨ(笑)。
確かにそうかナ....と僕自身も思ったので、「そんな名前(笑)」を人前で口にするのはやめました。
内心、不本意ではありながら、「Specialsが好きです」と、別のバンドの名前を口にしました。
でも、このメルマガでは「そんな名前」を連発する事にします。
だって、このメルマガは、そのバンド「Sex Pistols」についての記事なんですから。
僕が初めて聴いたSex Pistolsのレコードは、シングル盤「God Save The Queen」でした。
聴き始めて、数十秒....。
僕はアッという間に、このバンドが大好きになっていました。
ヴォーカルは、ジョン・ライドン。
Sex Pistolsでは、ジョニー・ロットンと名乗っていました。
Sex Pistols解散後、本名のジョン・ライドンに戻りました。
この人、ジョン・ライドンに、僕はどれほど大きな影響を受けたかわかりません。
歌・音楽だけでなく、この人の生き方は僕にとって、ものすごくインスピレーションがあったんですね。
反骨的な態度や振る舞い、発言にもいちいちシビれ、魅かれました。
ビートルズと同じ様に、そしてビートルズと同じ位に、僕にとってはインスピレーショナルなバンド。それがSex Pistolsでした。
シングル盤「God Save The Queen」は借り物でしたが、これをさんざん聴いたのちに、Sex Pistolsが正式に録音した唯一のLPアルバムを買いました。
こちらも、さんざん聴きました。
そのLPレコードに入っていた曲はどれも、僕の心の歌になりました。
そのバンド、Sex Pistolsの音楽は、僕の生き方を内から変えたのです。
その事実は今思い出してもエキサイティングで、興奮を覚えます。
素敵で、ワクワクする体験でした。
Sex Pistolsは、4人編成のバンドです。
すでに書いた通り、ヴォーカルはジョン・ライドン。ギターはスティーブ・ジョーンズ。ドラムはポール・クック。ベースは、元はグレン・マトロックでしたが、のちにシド・ヴィシャスに変わります。
当時、15歳か16歳位だった僕は、ジョン・ライドンをはじめとして、この4人を自分のアニキ達か、仲間達の様に感じていました。
そういう親近感があったんです。この4人のメンバー達全員に。
本当に、この4人が大好きでした。
ヴォーカルのジョン・ライドンは、Sex Pistolsが解散した後に、Public Image Limitedというバンドを結成します。
このバンドの音楽は、Sex Pistolsとは全然違うのですが、それも、とても良かったのです。
音楽雑誌で読むジョン・ライドンの言葉はインパクトがあって、いちいち僕に影響を与えました。
でも、その頃の日本では、Sex Pistolsは理解されていませんでした。今も多分、理解されていないだろうと思います。
Sex Pistolsをその代表とする、音楽のスタイルとファッションは「パンク」と呼ばれています。
そのスタイルとファッションだけを見て「何だ、パンクか」と、わかったつもりになってバカにする人達が、その頃の日本では圧倒的でした。
そうなってしまう理由は、ふたつあるんじゃないかと僕は思います。
そのひとつ目。Sex Pistolsが出て来た背景であるイギリスの文化と、当時のイギリスに満ちていた時代の空気。それが、(当時)のイギリスを体験していない人には、どうしてもわからない...という事。
ふたつ目の理由。パンクという音楽のスタイルとファッションはわかっても、Sex Pistolsが何を歌っているのか、具体的な感覚として日本人にはわからない....という事。
何故わからない?それは、生活の言葉としての英語がわからないから。
日本語も日本の文化もわからないアメリカ人かヨーロッパ人が、突然日本の演歌か歌謡曲を聴く。その人に、日本の演歌ファン・歌謡曲ファンの気持ちがわかる訳がない。
それと同じ事だと思います。
ア、理由はもうひとつありますね。
パンクは当時、新しいブームでしたが、それ以前の音楽のミュージシャン達やそのファン達からは軽蔑され、嫌がられていました。
新しいものって、「新しい」っていうだけで、なかなか受け入れられない。世の中って、保守的ですからね。
Sex Pistolsも、「変なカッコして、下手クソな演奏して、ギャーギャーわめいているだけじゃン」みたいに思う人が多かったんです。
日本の一部の人達の無知と無理解により、僕自身、このSex Pistolsのファンだから...というだけで、どんなに不愉快な思いをさせられたかわかりません。
英語の歌詞がわからず、歌詞の背景である文化もわからない。
「でも白人だしさ、なんかカッコいいじゃン」というだけで、英米のバンドやロックミュージシャン、特にギタリストをもてはやすのが、日本の欧米ロックファンです。
これはいい悪いの問題ではない。
そうではなくて、事情によりそうならざるを得ずして、必然的にそうなっている....という事ですね。
ロックも含めて、日本の音楽文化と欧米の音楽文化の違いというのは大変に深いものがあります。
その違いの背景である、そもそもの文化体質の違いにまで言及していると、それだけでメルマガの記事がひとつ書けそうなので、それは又、別の機会に譲ります。
でも、欧米的な意味では、日本という文化自体にはロックの文化体質はない....という事だけを、ここで指摘して置きたいと思います。
今回のメルマガの記事は、僕の生き方に多大な影響を与えたバンド。名前からしてセンセーショナルなイギリスのロックバンド、Sex Pistols。
特に、バンドのシンガー、ジョン・ライドンについてでした。
最後まで読んで下さって本当にありがとう。
それでは、又すぐに書きますね。
お元気でいて下さい。又すぐにご一緒しましょう。さようなら。
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