こんにちは!
お元気でいらっしゃいましたか?
「ウルトラセイブン!」のセイブンです。
さア、又メルマガの時間がやって参りました。今日も1時間、歌とトークで楽しくお過ごし下さい。司会は私、セイブンです。では....
ではおしまい。それでは又来週!
相変わらずバカやってますけど、
マアこれも、アイスブレイク!アイスブレイク!ね!
ちなみに僕、アメリカに20年位住んでますけど、アメリカではよくやるんですよネ、アイスブレイク。
何かで集まった初対面の人達が、互いに打ち解ける為に、それぞれ自己紹介をしたり、握手をしたり。
で、氷の様な、固まった(緊張した)空気が壊れて、なごやかになるから、アイス・ブレイク...と呼ばれている訳です。
で...何の話だっけ(笑)?
忘れちゃいけません、セイブンさん。今日のメルマガでしょ!
ハイそうでした。それでは、今日のメルマガのテーマは、ボブ・マーリーです。
ボブ・マーリーって知ってます?
日本ではそれほどよく知られている人ではないんでしょうね。多分。
僕はアメリカに20年位住んでいるんですが、日本から先日、妹が遊びに来てネ。それでたまたま、音楽の話になったら、「ボブ・マーティンだっけ?あの、レゲエの...」とか言ってましたネ、彼女。
マーティンじゃない!マーリー(笑)!
でも妹も、レゲエ音楽は知ってたみたいで。
レゲエ・ミュージックは、日本では知られてるのかな?
レゲエってネ、知らない人の為にポイントだけを言うと、「スッチャカ、ツクチャカ....」という繰り返しのリズムに乗せて歌われる歌・演奏される音楽の事です。
ジャマイカがその発祥の地です。
ボブ・マーリーは、その代表的な歌手で、もちろんジャマイカの出身。
僕がこのボブ・マーリーの事を初めて知ったのは、中学生位の頃、
家の都合でイギリスに住んでいた時です。
毎週、水曜日の7時半に、イギリスの国営放送・BBCテレビで放送していたヒットチャート番組「Top of The Pops」に、ボブ・マーリーと、彼のバンド、ウェイラーズが出演した時でした。
ただし、「毎週、水曜日の7時半に」というのは、ただ、そんなだった気がする...というだけで、本当のところは覚えていませんが。
このボブ・マーリーの第一印象というのが又、強烈でネ。のちのちまで思い出す事になりました。
もちろん今も、覚えています。
おじいさんなのかヒッピールックなのかよくわからない様な、長髪で、ヒゲも生やしている国籍不明の黒い肌の男が、何だかよくわからない変な歌を歌っている。
それが又、何だか妙な歌声で、上手いんだか下手なんだか、全くわからない。
しかもその、聴きようによってはヘタとも思える歌手が、何故か女性3人のコーラスグループにバックアップされて歌っている。
で、その変な歌手は、ギターを抱えているんだけど、全然弾かないで、ただ抱えて持っているだけ。
コイツは、何だ?と、エラく奇妙な気分で観ていました。その時に受けたボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの印象は、今思い出しても、笑ってしまいます。
同じ番組で観た、レゲエの別のバンド、スティール・パルスも、強烈な第一印象でしたけどね。
でも当時の僕は、パンク・ロックと呼ばれていた、独特なファッションと音楽スタイルの、性急なリズムのロックが好きでした。
それに比べれば、リズムもゆっくりで「かったるい」感じのレゲエには興味はありませんでした。
その後、イギリス生活が終わり、日本に帰国。日本人なら普通の、日本での暮らしに戻りました。
再び、ボブ・マーリーという人に多少とも意識が向いたのは、高校生の時でした。
覚えているのは、当時クラスメートだった友人が、ボブ・マーリーの音楽を気に入って、彼のレコードを一枚一枚買っていた事です。
この友人は、新しく買ったレコードは全部、まず彼自身が聴いて、それから僕に聴かせていました。
そうやって、その友人が買って来るボブ・マーリーのレコードを一緒に聴いて、僕もボブ・マーリーの歌を一曲ずつ、知っていきました。
彼のいろんな写真を見たり、彼についての言葉を読んだり聴いたりして、彼の人物像も僕の中に形成されていきました。
そして彼はもう、「イギリスの音楽番組で観た、あの変な歌手」ではなくなっていました。
その「イギリスの音楽番組で観た」時に彼が歌っていたのは、Satisfy My Soulという歌でした。
今も、僕が大好きな歌のひとつです。
その、高校のクラスメートだった友人は、No Woman No Cryという歌を、多分ラジオで聴いて、ボブ・マーリーが気に入ったんじゃなかったかと思います。
当時はインターネットもなく、だからもちろんYoutubeその他のネット上の音楽メディアもありませんでした。
日本ではそんなにポピュラーではない様な洋楽アーティストの情報は、特定のラジオ番組に依存していました。
その主な情報源、そして貴重な情報源が、かつてNHKのFMラジオで放送していた「渋谷陽一のサウンドストリート」でした。
高校のクラスメートだった僕の友人も多分、この番組でボブ・マーリーの歌を初めて聴いたんだと思います。
いずれにせよ。その友人が買って来るボブ・マーリーのレコードを一緒に聴いて、僕も彼の事を、ちゃんとしたミュージシャンだと思う様になりました。
でもその頃の僕は、ボブ・マーリーがそんなに強烈にいいとも思わなかったし、彼が大好きだという事もありませんでした。
ところがそうやっている内に、当時の僕の友人達は何故か「セイブンはボブ・マーリーが大好きなんだ!」と思う様になったのです。
ボブ・マーリーのレコードを買って来ては僕に聴かせてくれたのはOという友人でした。
その彼とは別のMという友人が、ある時、夏休みにどこかに遊びに行きました。そしてお土産に...とポストカードを買って来てくれたのですが、それが、ボブ・マーリーがニッコリと笑った絵入りのポストカードだったのです。
そして友人は、こう言いました。
だってオマエ、ボブ・マーリーが大好きだからさ!これ買ったんだ!
好き...と言われれば、まあ確かに、そうなのかな...という程度にはボブ・マーリーが好きだった僕は、友人のその言葉を否定する事もせず、「ありがとう」と言ってそのお土産を受け取りました。
....時は流れ、それから数十年後。
時の流れは不思議なもので、高校生の頃には想像もしていなかった海外生活を、僕はアメリカで送っていました。現地で出会い、結婚した女性 = (今現在の)妻と共に。
ある日彼女が、近親の女の子を連れて、ショッピングセンターに出かけて行きました。
じきに帰って来た彼女は、新品のTシャツを僕に見せて言いました。
Sちゃん(一緒に買い物に行った近親の女の子)が、コレ、あなたに...って言って買ったのヨ!
そのTシャツにプリントされていた絵が、何と又ボブ・マーリー!
あなたがボブ・マーリー大好きだから...って、コレ買ったのネ...。
アレ?ちょっと待てよ?まだ高校生の頃、日本でこんな事がなかったっけ?あの時も、ちょうどこんな、同じ感じだったよナ....。
不思議に思いながらもそのTシャツを受け取り、「ありがとう」以外は何も言わず、その場は終わりました。
それからさらに時が数年以上流れた、ある日の事でした。その日は、僕の誕生日だったんです。
集まって祝ってくれた中に、近親のHという青年がいました。
セイブン、ハッピー・バースデー!これ、誕生日プレゼント!
彼が差し出した、きれいに包装されたプレゼントは、どうもLPレコードみたいな大きさと形。
包装紙を破いて開けて見たら....。
その中身が、何だったか。それは、ここまで読んで下さったら、もうおわかりですよネ?
そう...それは、ボブ・マーリーのLPレコードだったんです。
そして、奇妙にも繰り返されたその言葉が、さらに今、もう一度。
ボブ・マーリー、大好きだろ?だからコレ、セイブンの誕生日祝いに買ったんだヨ....。
(僕の反応) ! ! ! ! !
? ? ? ? ? ? ?
どうなってんの?
デジャヴd?j? vuという心理学の用語、知ってますか。日本語の訳では「既視感」と言います。
どう考えてもその場で独自に、新たに起こっている、ある出来事。
なのに、(これ又)どう考えても、以前にこれと同じ事があった...。
偶然では片づけられない共通点が、今起こった事と、以前起こった出来事の間にある。
これと異常に似通った出来事が、以前にあった...という、その感覚の事です。
こうして、高校時代に日本でもらったポストカードの出来事が、
ずっと後にアメリカでもらったTシャツに重なって...。それがさらに、誕生日プレゼントのLPレコードに重なっていきました。
そのTシャツとレコードは、今も家にあります。
そしてそのポストカードも、日本に戻ればちゃんとあるはずです。
妙に似た様な出来事の繰り返し。
それらの出来事の中心にあるのはいつも、ボブ・マーリーという人の存在。
僕はそれで、ボブ・マーリーという人への思いを徐々に、ますます高めざるを得ませんでした。
かくて、高校時代のその出来事から、ウン十年。じゃア、ボブ・マーリーをもっと聴いて見ようか...度重なる奇妙な出来事の影響も多分あって、僕はそう思い、今年のいつだかに聴き始めました。
ただし、それに先駆けて、レゲエ音楽とその関連は、すでに毎晩、聴いていました。僕はそれにボブ・マーリーを加えただけです。
ちなみに、レゲエ音楽は、ロック・ステディーという、もっと軽い感じの音楽を土台にして、そこから発展していきました。
そのロック・ステディーをもっと重厚な感じにしたのがレゲエ。
その逆に、ロック・ステディーをさらにもっと軽快にした上で、リズムをスピードアップし、強調した音楽。それが「スカ(Ska)」と呼ばれる音楽です。
「スカ」の代表的なバンドとして知られているグループ「スペシャルズ」は、僕がまだイギリスにいる頃に頭角を現しました。
デビュー曲「ギャングスター」は、イギリスの国営放送・BBCのラジオでガンガンかかっていました。ラジオを聴いていると、余りにも繰り返し繰り返しかかるので、イヤだった思い出があります。
そのスペシャルズを今年、改めて聴いていて、その延長で関連音楽をいろいろ聴く様になったんですね。今思い出すと...ネ。
それで、僕のオーディオコレクションがどんどん増えていって、そのコレクションにボブ・マーリーの音楽もズラリと加わりました。
そうやって、レゲエとその関連の音楽をいろいろ聴いて見て初めてわかったのは、ボブ・マーリーという人の卓越した音楽感覚です。
レゲエの他のグループ、他の歌手達が、音楽的に割と一本調子なのに対して、ボブ・マーリーの音楽というのは、バラエティーがある。
その上、作詞作曲自体がとてもいいんですよ。つまり、曲がいい。
さらに、これが大きいんですけど、ボブ・マーリーというのは、稀に見る優れたシンガーです。
声も独特。このメルマガ中で先にも触れましたが、「ふざけて出している、変な声」とも取れる、彼ならではの超ユニークヴォイス。
その声ひとつで、ポリティカルな「ヤバい」歌から、メロディアスなラブソング、はたまた宗教的な歌や、愛と平和のメッセージソングまで、何でもやってのける。
(彼は「ラスタファリ」という宗教の伝道者でもあります。それで彼の歌の中には、バイブルからの歌詞がしょっちゅう出て来ます。)
驚きなのは、どんな歌を歌っても、彼のその声が歌の内容にピッタリと合っている事です。
Redemption Songという歌なんて、本当に感動的ですよ。
原爆なんか恐くないさ
時を止める事なんか
誰にもできやしないんだから
心のドレイ状態から
オレ達自身を解き放つんだ
誰もやってくれやしない
オレ達自身にだけ出来る事だ
(Bob Marley“Redemption Song” より。歌詞の一部。日本語訳・セイブン。)
書いてて思い出しました。今の今まで、すっかり忘れてたけど。
数年前まで、月に数回、ピアノライヴをやっていたんですね、僕。
El Cajonという町で。そこの、老齢者の為の総合福祉施設センターみたいなところで働いてて。
介護の仕事をしながらも、ミュージシャンでもあったんです。
それで、この歌もピアノで歌ってた。
歌う度に、歌詞に感動しました。
感動して、歌いながら涙があふれ流れた事もしょっちゅう。
それでピアノ間違えたり、感極まって歌が止まっちゃったり。
たった今、思い出しました。
やっぱり彼は、素晴らしい歌手です。
単なるレゲエ音楽界の大物にとどまらず、ひとりのミュージシャンとして世界中の人々に愛されているだけの事はありますね。
彼はもう他界してしまったのですが、生前にはツアーで日本にも来て、ライブを演り、歌いました。
東京、そして大阪で演ったライヴの音源を、僕も時々聴いています。
ボブ・マーリー。特別に、彼の熱心なファン...という訳でもなかったのに、何故か「大好きなんだ」という事にされ続け、不思議な気持ちになった。ボブ・マーリー。
でも今だったら、全然、不思議には思いません。だって、今なら...
誰か : セイブンさん、ボブ・マーリーの顔の絵が入ったおせんべいをあげるヨ。だってセイブンさん、ボブ・マーリーが大好きなんだろ?
僕 : そうなんだヨ!ボブ・マーリー、大好きなんだヨ!大大大好き!
(そんなせんべい、あるか!笑い)
ここまで書いて、僕、このメルマガの、ここまでの文字数をチェックして見ました。
執筆者として、書いているメルマガの文字数のチェック、よくやるんですよ僕。書いてる途中で。
で、今それをやって見たら、メルマガのこのあたりまでの文字数が、軽く5千文字を越えてた。
それでも、まだ書きたいんですよネ。もう、どうにも止まらない...みたいな。
山本リンダという女性が昔、そんな歌を歌ってた。でも彼女は、レゲエの歌手ではありません(笑)。
変な脱線はこれだけにして...それで僕、今思ったんですけどね。
もう、何々が好きで好きでたまらない...そういう人が没頭して、夢中になり、楽しんで書いたメルマガ。
そんなメルマガの事を、今ここでは執筆者である僕が、購読者の立場に回って考えますとネ....。
誰かのメルマガを僕が読者として読むのであっても、そういう気持ちのこもったメルマガは、思いがガンガン伝わって来るんでしょうね。
書いても書いても書き足りない。
もっともっと書きたい...みたいな感じで書かれたメルマガ。
執筆者と共に笑い、執筆者と共に涙し、執筆者と共に感動する。
僕の今回のメルマガも、思いが伝わって、そんなメルマガになっていればいいナ...と思います。
今回のメルマガの記事は、ジャマイカの音楽・レゲエの代表的な歌手で、その歌が世界中の人々に愛されているミュージシャン、ボブ・マーリーについての話題でした。
最後まで読んで下さり、心から感謝します。本当にありがとうございました。
それでは、又すぐに書きますね。
どうぞお元気でいて下さい。
さようなら。
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